祝10周年!!

唯一、定期購読している雑誌、エル・ア・ターブルが創刊10周年を迎えました!めでたい。おかげでラデュレのオーブンミトンのおまけも付いてきた。わ〜い。 この雑誌、とにかくセンスがいい。 絶対に家では作らないような複雑なレシピとかも載ってるけど(…

望みは何かと訊かれたら

新年早々、重たーい本を読んじゃったなぁ。という感じ。 昔の男とフランスの美術館で再会し…なんていう、帯のコメントにつられて読んだものの、そこに待っていたのは甘ーい青春時代ではなく、「恋愛」なんて言葉では語りきれない壮絶な風景でした…。 しかも…

違った視線で…

数年前に源氏物語1000年祭みたいなことでブームになっており、もう一度ちゃんと読もうかと思っていたが、完全に乗り遅れた私。最近、また読みたいと思っていたところで興味深い本に出会った。 *1六条御息所目線で描かれているこの本は、源氏の美しさへの…

睡眠不足の素

ようやく「天使と悪魔」を読破。これでやっと睡眠不足を解消できそう。と思ったが、まだまだ読みたい本が控えている。う〜む・・・。近々映画版を見る予定なので、感想はそちらで。天使と悪魔 (上) (角川文庫)作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角…

読書

旅行中含め、最近読んだ本。忘れないうちに。続・人生学校 虎の巻作者: 美輪明宏出版社/メーカー: 家の光協会発売日: 2008/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る英語は逆から学べ!~上級トレーニング編~超バイノーラル&超デュアルインダク…

バランス

人の体はおもしろいもので(私だけかもしれないが…)、いろんなとこでバランスをとろうとするらしい。今まで野菜ソムリエの試験勉強のため、専門書や料理雑誌ばかり読んできたので、文学的な小説を読みたくて仕方ない。肉体的には疲れていても無性に本が読み…

三島の傑作

出張の新幹線で久々に三島由紀夫の「潮騒」を読んだ。何度読んでもこの本は素晴らしい。特に様々な「赤」を容易に、かつ鮮やかに想像できる美しい文体が好き。 燈台の灯、夕日、若者の火照った頬、焚火の炎、初江の赤いソックス・・・。ちょっとずつ色味の違う…

食堂かたつむり

日頃から、食に関してはかなりの執着があるわたくし。特に「おいしいものをおいしくいただく」ってことには、栄養を摂取すること以上のプラスαがあると自負しているので、この本のコンセプトはどんぴしゃで私のハートを射抜いたのだった。 心をこめて作った…

乳と卵

芥川賞で話題のあの作品を読んでみた。読み始めの印象は、とにかく読み難い。関西弁の口語体で長いセンテンスにいらいらした。もし、イライラさせるところが狙いならすごいと思うが。 で、なんだかな〜と思って読み進めていくと、後半になって意外と面白くな…

村上春樹 短編強化ウィーク

なんとなくそんな気分だったので。今週は村上春樹の短編集を毎日お風呂に浸かりながら読んだ。TVピープル (文春文庫) [ 村上 春樹 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 540円[rakuten:book:10242146:d…

空中ブランコ

久しぶりに村上春樹以外の本を読んだ。なんと読み易いことか。すらすらと楽しく読み進める久々の感覚に新鮮さを感じる。 さて本文。この本の面白さの大半は精神科医「伊良部」のキャラ設定にあると思った。巨漢で無邪気で無神経。真実を見抜きながら、毎回破…

旅で読んだ本

国境の南、太陽の西 (講談社文庫) [ 村上春樹 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 648円失われた愛を求めて 吉井和哉自伝 [ 吉井和哉 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > エンターテインメント > 音楽 …

旅のお供

旅行中に読んだ本。忘れないうちに。 まずは「ねじまき鳥クロニクル」。久々の村上春樹だが、やっぱり彼の作品は面白いわ。移動中に一気に読み進めた。現実的には半径数百メートルの狭い範囲で起きていることなのに、とんでもなく広いというか深い空間で起き…

野ばら

なんだかな〜(阿藤快風に)な一冊だった。宝塚娘役の千花と、いい家の血をひく萌という美しい容姿を持つ二人の主人公にあまり感情移入できなかったのが、この本を楽しめなかった大きな要因だろう。「私達ってずっと幸せでいられるような気がする」という自…

ダンス・ダンス・ダンス

旅行中に読んだ本。自分探しの旅をするといった内容だったので、旅のお供にぴったりだった。相変わらず、いまいちよく分からないところは多かったが、現実を見つめる作業を「ステップを踏む」と表現するセンスはいいと思った。 ところで皆さんは「悪くない」…

玉虫と十一の掌篇小説

掌篇小説って短編小説よりも短い小説のことをいうのね。初めて知ったわ。で、この本だが大半が不倫の話。もっと普通の恋愛の形はないのかね?と言いたくなる位、影があり、湿っぽい感じの話ばかりだった。「一炊の夢」という、邯鄲を大事に抱えるおじいさん…

アフターダーク

飛行機での移動時間に読んだ本。最近、初期の村上作品ばかり読んでいたので、この本はなんだかとても新鮮だった。ストーリーの設定もあると思うが、メルヘンっぽさが薄まって、よりクールになった印象を受けた。 「私たち」と称された謎の「眼」から覗いた世…

カンガルー日和

同期夫婦の家に泊めてもらった時、面白そうだったので持って帰ってきた。もちろん許可は頂いて。村上春樹の短編集は久しぶりだったので、新鮮だった。 中でもこの本のタイトルにもなっている「カンガルー日和」は気に入った。ある夏の日にホットドッグを食べ…

秋の森の奇跡

主人公は42歳の主婦。彼女が母の介護問題や、夫の不倫疑惑から逃れるように不倫をしてしまうという話。最近読んだ林真理子さんの本の中では、年齢設定がかなり高い方だ。年齢を重ねているだけに、こんなことで動揺してはいけない、ここからは踏み込んでは…

1873年のピンボール

今月は悲しいかな、本が全然読めなかった。恐るべしW杯。2冊。だな・・・。しかも、うち1冊はこの薄い本だ。薄いといっても、中身は結構つまっていたんだけど。 で、この本で特筆すべき点はいろんなシーンで「匂い」を感じる本であるということ。雨の匂い、…

ダヴィンチ・コード

映画を見る前に読んでおきたいと思い、上・中・下巻を購入。カタカナの登場人物に弱い私が読破できるかと不安を抱きながらスタート。これが意外や意外、おもしろくてすらすらと読み進められた。 正直、犯人やソフィの素性はすぐ想像できてしまったので、その…

海辺のカフカ

会社の同期から長いこと借りっぱなしだったこの本を遂に読み終えた。現実離れしたインパクトのあるシーンと個性的な登場人物(ナカタさん、ジョニー・ウォーカーさん、カーネル・サンダーズさん等)が多く、いちいちそれが何の象徴だとか考えてると前に進め…

世界の終りとハードボイルドワンダーランド

何回も挫折し、ようやく読み終わった。最初は全く訳が分からなくて、世界に入っていけるまで時間がかかったが、「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」が、どうリンクしているのかが見えて来たあたりから面白くなり一気に読み終えた。 しかし、…

青山娼館

インパクトのあるタイトルについ購入してしまった。「娼婦」って響きが嫌いじゃないというと、変に聞こえるかも知れないが、娼婦もののシャンソンとかフランス映画とかって名作が多い気がする。たとえどんな職業であろうと、強くて美しい女性の生き様はかっ…

頬っぺた落とし う、うまい!

という、嵐山光三郎さんの本を読んだ。美容院の店長さんが「是非読んでみて」と貸してくれたものだ。 「うまい料理にはワケがある。」をメインテーマに、料理に纏わる人情話が20編納められている。カレー、鯛茶漬け、湯豆腐、はまぐり汁、すき焼き、ラーメ…

黄門伝説

JAL機内誌SKY WARDの「つばさよつばさ(文:浅田次郎)」の今月号がかなりおもしろかった。機内で爆笑を堪え、にやける顔を雑誌で隠すのが大変だった。勘の良い方はタイトルを見ただけで、察知するかもしれない。話は「多摩肛門科」の看板を車内から発見…

風の歌を聴け

好きだな、この空気感。これが率直な感想。表題の言葉を借りれば、作品中に流れている風が私にとって非常に心地良かった。といったところ。 物事を達観している僕、その僕と不思議な女性達との関係が、近からず遠からずでいい感じ。村上作品ではお馴染みの設…

ウーマンズ・アイランド

ある都市で生きる11人の女たちの本音と思索が交錯する連作短編集。林真理子の「BOAO」の連載が単行本化されたもの。20代後半〜30代前半という自分とほぼ同年代の女性達の考えていることが、生々しく書かれていた。100%自分の暮らしに満足して…

きょうの猫村さん

またしても母が変なものを見つけてきた。「ちょっとおもしろいから読んでみなさいよ」の一言に何の期待もなく読み始めてみたら、意外とウケた。 「猫村ねこ」は村田家政婦紹介所の人気者。猫なのに、エプロンをして家事を完璧にこなす。得意料理はネコムライ…

冒険終了

移動の飛行機の中でようやく「羊をめぐる冒険」を読み終えた。正直、すっごく読むのが大変だった。時間軸が多すぎ。主人公の過去・現在・未来。ある町の出来るまでの話。羊博士、先生、鼠の過去、などなど。本文中にいきなり☞が出てきて、違う軸に吹っ飛ぶの…