きょうの猫村さん

またしても母が変なものを見つけてきた。「ちょっとおもしろいから読んでみなさいよ」の一言に何の期待もなく読み始めてみたら、意外とウケた。

「猫村ねこ」は村田家政婦紹介所の人気者。猫なのに、エプロンをして家事を完璧にこなす。得意料理はネコムライス。お節介すぎるのが玉に瑕であるが、今日も派遣先の犬神家で奮闘中。

話自体は特段面白いものではないのだが、やる気のないタッチの漫画にそそられ一気に読んでしまった。市原悦子さんの「家政婦は見た」をパロっている所が随所にあり、ついニヤリとしてしまう。
そして何と言っても「猫村ねこ」のインパクトのあるキャラにはまった。家事を終えると「ごろん」と横になってしまう所やイライラすると爪を磨いでしまう仕草がとても愛らしい。また紹介所内での家政婦同士の会話も世間話やドラマの話が変にリアルで笑える。

小さな笑いの連続に、何となく心が和む一冊。

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