カンガルー日和
同期夫婦の家に泊めてもらった時、面白そうだったので持って帰ってきた。もちろん許可は頂いて。村上春樹の短編集は久しぶりだったので、新鮮だった。
中でもこの本のタイトルにもなっている「カンガルー日和」は気に入った。ある夏の日にホットドッグを食べ、コーラを飲みながらカンガルーの赤ちゃんを見ているシュチュエーションがすごく穏やかでいい。加えてお母さんカンガルーじゃない方の雌カンガルーのミステリアスな存在感や彼女の自己中心的な思考回路も面白い。どってことない1シーンだけど、「ほのぼの」かつ微妙な空気感が私的にストライクだった。
他の短編も面白かったけど、やはりこれかな。いくつかは短編だと物足りない感じがして残念だった。やっと話の世界にしっくりきたころで「終わっちゃった。」という感じ。しかし、いつ読んでも羊男ってかわいいけど不思議?!
- 作者: 村上春樹,佐々木マキ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/10/15
- メディア: 文庫
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