カンガルー日和

同期夫婦の家に泊めてもらった時、面白そうだったので持って帰ってきた。もちろん許可は頂いて。村上春樹の短編集は久しぶりだったので、新鮮だった。


中でもこの本のタイトルにもなっている「カンガルー日和」は気に入った。ある夏の日にホットドッグを食べ、コーラを飲みながらカンガルーの赤ちゃんを見ているシュチュエーションがすごく穏やかでいい。加えてお母さんカンガルーじゃない方の雌カンガルーのミステリアスな存在感や彼女の自己中心的な思考回路も面白い。どってことない1シーンだけど、「ほのぼの」かつ微妙な空気感が私的にストライクだった。


他の短編も面白かったけど、やはりこれかな。いくつかは短編だと物足りない感じがして残念だった。やっと話の世界にしっくりきたころで「終わっちゃった。」という感じ。しかし、いつ読んでも羊男ってかわいいけど不思議?!


カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和 (講談社文庫)