望みは何かと訊かれたら
新年早々、重たーい本を読んじゃったなぁ。という感じ。
昔の男とフランスの美術館で再会し…なんていう、帯のコメントにつられて読んだものの、そこに待っていたのは甘ーい青春時代ではなく、「恋愛」なんて言葉では語りきれない壮絶な風景でした…。
しかも、学生闘争を描いている前半部分(もちろん凄惨な風景満載)より、後半の密室での生活の方が生々しくパワーを持っていたような気がするから不思議。
蝶に誘われて別の価値観をもった世界に連れて行かれたよう。
ともかく、小池真理子さんはスゴイ作家です。
人と人の間には様々な関係性があるんだな。
恋だの愛だの言ってるうちはまだまだよ。と言われたような一冊。
- 作者: 小池真理子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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