望みは何かと訊かれたら

新年早々、重たーい本を読んじゃったなぁ。という感じ。


昔の男とフランスの美術館で再会し…なんていう、帯のコメントにつられて読んだものの、そこに待っていたのは甘ーい青春時代ではなく、「恋愛」なんて言葉では語りきれない壮絶な風景でした…。


しかも、学生闘争を描いている前半部分(もちろん凄惨な風景満載)より、後半の密室での生活の方が生々しくパワーを持っていたような気がするから不思議。
蝶に誘われて別の価値観をもった世界に連れて行かれたよう。


ともかく、小池真理子さんはスゴイ作家です。
人と人の間には様々な関係性があるんだな。
恋だの愛だの言ってるうちはまだまだよ。と言われたような一冊。

望みは何と訊かれたら

望みは何と訊かれたら