桜姫

chelseagirl6132009-06-22


シアターコクーンにて母と「桜姫」を鑑賞。こちらは今年で10年目を迎える「*1コクーン歌舞伎」の演目で、今回は長塚圭史が脚本を手がけた現代劇だ。


久々に頭の中をかき混ぜられた気分だ。本当に長塚圭史の本のもつ力はスゴイ。原作の「歌舞伎」を見ていないので、どの程度物語が膨らまされているのか検討がつかないが、単なる御家再興の敵討ちの物語が、人の生き方を考えさせる恐ろしく深ーい作品へと姿を変えていた。


「自分が幸せなとき、もう1人の自分は泣いている」というような台詞が、なんだかとてもぐっときた。生まれ変わりとか不思議な縁とかうまく説明できないけど、交錯する人と人の間には、何か決められた関係性があるんじゃないか?と。「正負の法則」って、よく聞くけど、対になっているもの、確かに多いな。そんなことを深く考えさせられた。

*1:中村勘三郎×串田和美のコンビが「現代を生きる人がつくる現代の歌舞伎」をコンセプトにシアターコクーンで繰り広げる独創的な舞台