人形の家
先輩に譲っていただいたチケットで芝居鑑賞。Bunkamuraシアターコクーンの中央に作られたステージでその芝居は演じられた。宮沢りえ、堤真一演じる夫婦の関係を中心に話は進んでいった。
この芝居で強く感じたのは、人はたった一言で良くも悪くも人生を変えてしまうということ。言葉というのは恐ろしい。何の気なく言った一言にこそ、その人の本性が現れるのだから・・・。というようなことを、感じる場面が沢山ある芝居だった。
それだけに役者陣はセリフの一言一句を大切に発していた。本当に上手な役者ぞろいで見応えのある舞台だった。特に長台詞が多く、感情の起伏も激しい妻を演じた宮沢りえの全身でぶつかっていくような演技には感動した。逆にいい具合に力の抜けた演技をした堤真一のある時見せる本気が鋭く見えたりもした。
この2人の絶妙なバランスが、うまく「不安定さ」を表現していたのだろう。