ささやき色のあの日たち

初めて地球ゴージャスの公演を見に行った。端的にいうと、限りなくミュージカルに近い芝居だった。普通に台詞を言っていたかと思えば、突然歌って踊りだしたりする感じ。正直、若干違和感を感じたが、意外な発見もいくつかあった。

中でも驚いたのが、舞台の上では岸谷五朗がとてつもなくカッコよく見えるということ。世間的に男前と言われている北村一輝よりずーっと素敵に見えてしまった。立ち方居振る舞いのスマートさがそうさせているのだろうか？

確かに立ち方１つとっても違う。しゅっと立っている。お客さんから見て、どうやったら足が長く見えるか、いい男に見えるか考えて立っている。いや、もう考えなくても、体が勝手にそう動いてるんだろうね。ちょっと、飾りすぎてハナにつくこともあったものの、それを差し引いても見事。舞台を完全に自分の居場所にしているなとつくづく思った。長年、場数を踏んできた人の底力を見せ付けられた、そんな舞台だった。いい経験ができて良かったと思う。