図鑑に載ってない虫

大好きな時効警察の脚本・監督をされている三木聡さんの作品だったので見に行ってみた。率直な感想としては、映画じゃなくても良かったんじゃない。という感じ。

所々にツボにはまるシーンはあったが、小ネタが多すぎて全体のまとまりがちょっとイマイチだったかも。床に落とした塩辛がニコラス・ケイジに見えて「シオカラ・ケイジ」と叫ぶとことか、かなり笑ったけど、逆に「コレありきで撮ったんじゃないか。」と思えてしまった。面白いネタを披露したいが為に無理矢理そのシーンを作っているような･･･。「意味がない」ということが何かを示唆したていたり、小ネタがストーリー展開を上手く繋ぐクッションになっていたらいいんだろうけど、必要以上に入り過ぎてた気がした。

しかも、ネタがお下品なものが多く、画的に美しくないのが致命的。ホントＤＶＤもしくは深夜ドラマ位で、小さいテレビの前でほくそ笑むという楽しみ方のが合っている作品だと思った。面白いのは面白いんだが･･･。個性的で素敵な役者さんが多く出演しているのに、ちょっと勿体無いと思った。