苦労人

chelseagirl6132007-04-23


三軒茶屋のシアタートラムに芝居を見に行った。「猫のホテル」という劇団の底力を見せつけられた感じ。本当に面白かった。


幾つもの時代をまたぎ、苦労する宿命を背負って生きる山城の家系を描いていくのだが、時代の変わり目やストーリーのつなぎ方が絶妙だった。そして、ラストの池鉄さんの「血だな」という台詞。震えたね。物語を見事に完結させる一言だった。本を書いた千葉雅子さんのセンス&この台詞に重みと力を与えた池鉄さんの演技力。バンザイである。


また市川しんぺーさんの死体っぷりは最高だった。新手の二人羽織といったところか。池鉄さんに担がれ、振り回される中で、生きてる人間達の台詞に合わせて絶妙のポージングをしていた。多分、芝居の中で1番湧いた一幕だっただろう。2人の息の合った動きも最高だった。よっ、名人芸!ホント見事の一言。いや〜、いいもの見せて頂いた。