パリ・ジュテーム

chelseagirl6132007-03-10


前から見たいと思っていた短編映画集。
パリの街を18の地区に分け、18人の監督がそれぞれ5分間で小さな「愛」を描く映画。もちろん18の作品中には「なんだこりゃ」ってのもあったけど、全体がなんとなく繋がっている感じがして、パリという街の雰囲気を感じることができたような気がした。この地区にはゲイが多いとか、あの地区はベッドタウンだとか、この地区は黒人が多いとか、地区ごとの特徴もよく出ていたし。多分、住んでる人が見たらもっと面白いんじゃないかなと思う。


で、5分という長さについて考えてみた。これ絶妙。監督の意図というか特徴が感じられて、かつ、その世界観が自然に感じられるには充分な時間。でありながら、もうちょっと見たい、これからどうなるの?ってところで、見事に完結される。ぎゅっと濃縮された5分間を繰り返すこの映画。贅沢な時間だと感じた。


あえてこの映画で1番印象深かった地区をあげるなら、ガス・ヴァン・サント監督の「マレ地区」かな。2人の男前の交錯する視線がたまらなかった。