リトル・ミス・サンシャイン

chelseagirl6132007-01-05


機内で沢山映画を見たが、これが1番良かった。笑いとシリアスな部分のバランスが良く、おしつけがましくないのがいい。見終わってすごく温かい気持ちになれる映画だった。

小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。

それぞれが問題を抱え、崩壊寸前だった家族が、この旅を通して回復していくというお話。かなり個性的な家族だが、それぞれの役がみなぴったりハマっていて、うまく和をつくりだしていたと思う。主張しすぎない演技というか、普通の家族な感じが良かった。特にトニ・コレット演じる母親のイライラ感は良くでていた。「イン・ハー・シューズ」の時から素敵な女優さんだと思っていたが、今作では彼女の知的で逞しい存在感がさらに光っていた。


あと、私の好きなのは壊れたワーゲンを皆で発進させるシーン。最初は父親以外全員で押して、勢いがついてくるのと同時に一人一人車内に飛び乗ってくる。一見笑えるが、家族の絆を感じる素敵なシーンだと思う。とにかくいい映画だった。