ナイスエイジ

東京ビッグサイトでの仕事を終え、急いで三軒茶屋の世田谷パブリックシアターに駆けつける。何とか間に合った。ナイロン１００℃の名作「ナイスエイジ」の再演である。

３時間半も演っていたが、時間の長さを感じさせない楽しい芝居だった。内容は家の風呂がタイムマシンになっていて、家族がそれぞれにいろんな時代を旅するというドタバタ劇。過去・現在・未来の交錯の仕方がとても面白かった。そして、ナイロンの皆さんはこういう芝居やらせたら抜群に上手い。半笑いで慌てている様とか、素なんだか作っているのか微妙な感じがたまらない。

特に大倉孝二は私のストライクゾーンど真ん中のいい動きをしていた。彼のキモ面白さが１００％でてたと思う。あと池谷のぶえさん。大好きです。彼女の圧倒的な存在感とそこら辺にいそうでいないおばさんキャラには愛おしささえ感じた。

もちろん笑いだけでなく「あの頃の時代は良かったな」と、しんみりしたり、「記憶」というものの重要性を再確認できたりと心に残るものもちゃんとあった。笑うところでは腹がよじれる位爆笑させ、締めることはきっちり締めるといったメリハリのある舞台で「いいもの見たなぁ」と素直に思える作品だった。そうそう、帰りに食べた餃子も美味だったな。ほんと大満足。