記憶の棘

chelseagirl6132006-10-21


ずっと見たいと思っていた映画。ようやく見れた。オープニングからとても質の良い映像を見ているという、いい気分に浸れる。雪が深々と降る音といえぬ音が聞こえてくるよう。

10年前に夫のショーンを心臓発作で失った未亡人アナ(ニコール・キッドマン)は、長年自分を思い続けてくれたジョゼフ(ダニー・ヒューストン)と再婚することを決意する。しかし、そんな彼女の前に見知らぬ10歳の少年(キャメロン・ブライト)が現れ「僕はショーン。君の夫だ」と名乗ったことから、アナの生活が一変する。

とにかく二コール・キッドマンの目の表情が全ての映画だった。特にアナの表情のみが1カットで長々と映される場面(演奏会の場面)がとても印象的だった。明らかに動揺しているのだが、それを冷静に落ち着けようとしている。でも、自分の気持ちは全く逆の方向に進もうとしている。という感じがよく伝わってきた。


二コールは青い大きな目を時に潤ませ、時に力強く見開き、自分の記憶と戦っているアナを熱演していたと思う。ショートカットも似合っていて素敵だった。