ブルーバーズ・ブリーダーズ

chelseagirl6132006-09-26


日曜日からいまいち調子の悪い体に鞭打って、ヨーロッパ企画の芝居を見て来た。会場ははスズナリ。前回の駅前劇場当日席からすれば、格段に見易い。椅子があるって大事。この年にしてぎゅうぎゅうの座布団席では腰がもたん。


さて本編。相変わらずの絵に描いたようなドタバタ劇に今回も笑わせて頂いた。狭い舞台の上で約10名の大人が次から次へと何かをしでかしていく。大小ある事象の連鎖の仕方が見事だった。あと笑いの基礎ともいえる「繰り返しのおかしみ」を効果的に用いていたと思う。ぽてちの袋を踏んじゃう、とか、防虫スプレーと潤滑スプレーを間違えるとか、シンプルな笑いをこれでもかと繰り返されるとドリフみたいでホント面白い。そして、これがウマイと思うとこだが、忘れた頃にぽんと繰り返される。思い出し笑いじゃないけどニヤリとしてしまう。


あとこの劇団の1番好きな所は、誰も見てないだろうって所で常に細かい芝居を全員が続けている所。スズナリの舞台に、つり橋のセット作って、自動販売機置いて、大人が10人以上舞台に居たらかなり目一杯の状態。当然セットや人の陰になったりする人もいるのだが、それでも何か動いてるんだな。喋ってるのか、喜んでるのか、痛がってるのか、何だか良く分かんないんだけど、そこでも何かが起きているってことは伝わってくる。だから、あのドタバタ感が生まれるのだと思う。全員が静止しないが故に出来る落ち着きのない空気。今作でもチームワークの良さを見せ付けられた。欲を言えば、70分という公演時間がちょっと短かったことか。もうちょっと見たかったな。