寝ずの番

chelseagirl6132006-05-06


上映終了後、後ろに座っていた老夫婦の夫が妻に向かってこう言った。「面白かったけど、大した映画じゃないな。」
よく言ったおやじ。私も全く同感である。

上方落語の一門で師匠、一番弟子、おかみさんが次々と亡くなり、それぞれのお通夜の席で“寝ずの番”をする弟子や故人ゆかりの温かい仲間たちが、悲喜こもごもの思い出話に花を咲かせる人情物語。

津川雅彦改め、マキノ雅彦第1回監督作品ってことで、期待して見に行ったが、残念ながら前述のとおりの感想となった。いや、ホント面白くてかなり笑えるんだけど、何も残らないというか・・・。強いていい話といえば、おかみさんが死ぬ前に口ずさんでいたのが、不器用な師匠がプロポーズの時に歌った小唄だった。ってとこ位かな。


やはり1番最初の師匠のエピソードが面白すぎるため(しかも、そのエピソードは予告編で既にネタバレ)、その後の1時間位がグダグダな感じになっちゃってたのが否めない。GWで映画館も混んでて、並んでまで見たのにこれかよっていうのもあり、やや辛口な評価になってしまった・・・。残念っ。