さざなみご飯

chelseagirl6132006-03-02


今週は週の半分が関西でお仕事。先週のイベントの関西版。外食続きであまりよろしくないので、今日はとっておきのお店へ。仁川駅から徒歩5分の「松魚」さん。

暖簾には何故か「○」が書かれていて、普通に発見するのは難しいが、昨年、関西の事業所にいた後輩に教えてもらって以来、来る度に必ず立ち寄るようになった。で、何がとっておきかというと、メニューがあってないようなところ。京都のおばんざい屋さんのような感じで、カウンターに並んだ大皿には煮物やサラダが、ざるには野菜がこんもりと盛られており、その中から適当に好きなものを選ぶと、いろんな食べ方を提案してくれるのだ。

例えば、青野菜のサラダを選ぶと「ローストビーフがおいしく出来たから、サラダの上に乗せてみない?」という風にアレンジしてくれる。今回は菜の花を選び、てんぷらと迷った末、シラスのような小魚(釜揚)と一緒にオリーブオイルでさっと炒めてもらうことにした。にんにくとオリーブオイルの香りが食欲をかきたて、菜の花の苦味がビールに合う粋な一品となって登場した。更に「奥の宴会で鯛のお刺身出したから、カマが残ってるんだけど、塩焼きにして食べない?」とラッキーなご提案も飛び出し、1人3,000円位でたらふく美味しいものを食べれた。

最後に必ず食べる「さざなみご飯」は、ほっとする味。山椒の利いたじゃこの佃煮ご飯はお茶碗に何杯でもいけそう。漬物と味噌汁と共に頂けば、お家でご飯を食べていると錯覚する位、温かい家庭の味だ。店を切り盛りしているお二人の女性のレパートリーの多さと、それを瞬時に一皿にできる機転が利くところには行く度に敬服する。