プライドと偏見

chelseagirl6132006-02-14


大好きな映画「ブリジットジョーンズの日記」の元ネタと言われているこの映画(原作:ジェーン・オースティン)。前評判も上々だったので、かなり楽しみにして見に行ったところ、期待を裏切らない、いい作品だった。

18世紀末、イギリスの田舎町に住むベネット家には5人の娘がいた。母親は年頃になった娘達を資産家と結婚させようと躍起になっていた。そんなある日、近くの豪邸に大金持ちの男性(ピングリー)が越してくることに・・・。プライドと偏見によってすれ違う恋心を美しく描いた作品。

女性に相続権がなく、資産家との結婚が全てだったこの時代に、YES・NOをしっかり主張できるエリザベスのような存在は稀であっただろう。自分の考えに忠実に生きるエリザベスの姿を同姓としてかっこいいと思った。そして、そのカッコ良さを引き立てていたのはキーラ・ナイトレイの名演ではないだろうか。彼女は聡明かつ繊細なキャラを嫌味なく演じていたと思う。私個人的には、最後、父親に結婚の報告をするシーンの彼女が1番素敵だと思った。説得力のある力強い目に吸い込まれそうだった。


あと、この映画、とにかく映像が美しい。壮大な自然の美しさはもとより、立派な邸宅やお庭、室内の彫刻や家具など、見てるだけで心があらわれる。特にダーシーがエリザベスに求婚するロージングス邸は最高。雨に濡れて深い緑色になった広い庭とそれを見下ろす小高い丘に建つ絢爛豪華な屋敷。一度こんなところに住んでみたいものだ。映像の美しさだけでも、一見の価値あり。そんな1本。