ある子供

chelseagirl6132005-12-27


20歳のブリュノと18歳のソニアに子供ができる。ソニアは出産を機に母性を身に付けるがブリュノには全く自覚がなく、その日暮らしの生活を続ける。ある日、ブリュノはついに子供を売ってしまう。それを知ったソニアはショックのあまりに倒れるが、この時点でもブリュノはまだ大切なものに気が付かない。


若い二人の行き惑う不安、葛藤、愛をシンプルに表現した映画。ダルデンヌ兄弟監督の2005年度パルムドール大賞受賞作品。


正直、微妙・・・。期待値が高すぎたか?ブリュノのどうしようもなさにイライラしてしまった。若年失業率20%というベルギーの現状からしたら、これがよくある若者の姿なのかもしれないが「アホ過ぎるだろ、お前」と言いたくなる。ただ、そのアホさ加減を淡々と描いている点はすごいと思った。必要なこと意外、そぎ落としている映像はリアルで臨場感があった。


この映画の「ある子供」とは二人の間にできたBabyではなく、紛れもなくブリュノやソニアを指すのだろう。最後にようやく一筋の光を見出せるのが救いだが、オープニングからエンドロールまで全く音楽がないこの映画、95分が結構長く感じてしまった。


帰りに久々にブティック・ジョエル・ロブションに立ち寄り、パンとコンフィチュールを購入。ここのいちじくのコンフェチュールは絶品。1瓶1000円以上しても、つい買ってしまう程。もちろんパンもおいしい。バケットは小麦粉のよい香りや甘さがあって飽きない。こんなパン屋さんが近くにあったら毎日通ってしまうだろう。