THE DOOR IN THE FLOOR
キム・ベイシンンガーはなんてチャーミングな女性なんだろうと思った。しかも旦那は「遊び人であり憎めない男」と「いいお父さん」の相反する2面性を持ち合わせるジェフ・ブリッジス。キャスティングの妙である。
二人は冷め切った夫婦で、最後には妻が家を出て行ってしまうのだが、別れのシーンが切なくて美しかった。
妻は車に乗ったまま無言で夫の頬に手をあてる。
夫も同じく無言で頬に当てられた手をとり、手の甲にキスをする。
結局、一言も言葉を交わさず妻は車を出す。こんなシーン。
長年連れ添った夫婦に言葉は要らないのですね。
今作はジョンアーヴィングの「未亡人の一年」という本の最初の一部分を映画化したもの。続編が見てみたいと思わせる一本だった。
「床の上のドア」が何なのか?どこへ続くのか?
答えは未だに分からない。
未亡人の一年〈上〉 (John Irving collection 1989-1998)
- 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,都甲幸治,中川千帆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/06
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未亡人の一年〈下〉 (John Irving collection 1989-1998)
- 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,都甲幸治,中川千帆
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