Le Dolce Vita

先日id:towerofthesunさんがコメントしてくださった、イタリア映画の"Le Dolce Vita"。見たいなと思っていたら、吉祥寺でフェデリコ・フェリーニ映画祭なるものをやっているじゃあーりませんか（古っ･･･。）。しかも今日は映画の日、１０００円だわさ。行かない理由はない。

と、考えたのは私だけじゃなかったみたい。狭い映画館は超満員。立ち見が出るほどの盛況だった。やはりこの映画は名作なんだな。いきなりイエス様の像がヘリで輸送されてる映像で始まるあたりスゴイ。全編に織り込まれたいろんな皮肉は、ジワジワと効いてくるローキックのようだった。

しかも、どのシーンにもインパクトと美しさがある。トレビの泉の水浴びは有名すぎるが、娼婦のちょっとした仕草がものすごくセクシーだったりとか、少女の横顔から透き通るような純粋さを感じたりとか、とにかく素敵なシーンが満載だった。

甘い生活ってのは、心のどこかに余裕があるからできることなんだな。それだけに夢中になると甘美でなくなってしまう。いい意味で「遊び」ってのは大事なんだなと思った。しかし、マルチェロ・マストロヤンニは男前やねぇ。