ラスト、コーション

chelseagirl6132008-02-11


ぞくぞくするようなセクシーな映画を見た。この映画、id:towerofthesun:20080209さんのブログにもあるように、過激な性描写シーンよりもそういったコトにいたっていないシーンのがよっぽど妖艶なのである。


視線を外したり、絡ませたり、見つめたり、突き放したり。緊張感のある中にある情熱的な感じがたまらない。特にタン・ウェイ演じる女スパイのアジトにトニー・レオンを誘い込むシーンは印象的だった。お互いをどこまで信じることができるか探り合う緊迫感が、絶妙な会話の間と視線で描かれていた。


しかも、その屋敷の中ではスパイ仲間がドリフばりのドタバタ劇で敵の侵入を待ち構えている。今時、中華包丁持って柱の陰に隠れる人が出てくる映画なんてなかなかお目にかかれんだろう。往年のジャッキー・チェン出演映画の中華料理屋内での戦闘シーン位か。まっ、その対比が結構面白かったりもした。


とにかく、思っていたより遥かに洗練された作品だった。映像、音楽ともに非常に美しく、満足な3時間だった。しかし、この人気は何なんだろか?前から2列目で映画を見たのは久々だ。満席だった。あと、パンフレットも売り切れだった。


恐るべしトニー・レオン