開放弦

chelseagirl6132006-07-24


PARCO劇場で「開放弦」という芝居を見た。多分、「開放弦」という言葉ありきの芝居だったなという感想。


交通事故で右手が利かなくなった夫が左手で弦を押さえ、妻が弦を弾くという方法で何とか音楽活動を続けていく兆しが見え始めた矢先、夫はなくなってしまう。ラストは夫亡き後、妻一人でギターを弾くと、全ての音が「開放弦」になってしまう。というシーンだった。いいシーンだが、ほんとこのシーンを演りたいが為の2時間半だったという感じ。


大倉孝二の突き抜けた演技は見ていて気持ちよかった。鴨を蹴り飛ばした彼には、日本代表のFWに欲しい位のキレがあった。確実に点とれるね、あれなら。笑った。そして、犬山イヌコ河原雅彦演じる夫婦の掛け合いも絶妙であった。「バウムクーヘンに巻かれて」を是非読んでみたい。