あわれ彼女は娼婦

chelseagirl6132006-07-19


発熱の為、3連休を棒に振った。無念。しかし、今日は楽しみにしていた深津絵里のお芝居がある。せめて、最後の半日位は楽しまなくちゃ。病み上がりの体を引き摺り渋谷へ出かけた。


非常に長い上に救われず、かつ、どう考えても救われないだろうなってことが最初から明白なので「ああやっぱり・・・。」と低めのテンションになる感じの芝居だった。しかし、世界の蜷川作品とあって良い所も沢山あった。


まずセットの美しさ。10箇所位縦長の窓をくりぬいてある城壁がメインセットなのだが、窓の開閉をしたり、光を入れたり、白いカーテンをなびかせたりすることで、一瞬にして建物の外と内を変化させたり、昼→夜の時間の流れをつけたりしていた。お見事。あとは深津さんのかわいさ、石田太郎の上手さとか。間近で見た三上博史の狂人染みた芝居も迫力があった。近親相姦を正当化する理由をこれでもかと並べるシーンは危険なヤツそのもの。「僕達は同じ血が通っているのだから、より深く分かり合える」って・・・。そりゃ強引だろう・・・。


たまには毛色の違うお芝居を見てみるのも面白いな。と、開き直り「春秋」でお食事。薬服用中なのに、みんなのビールを飲む姿に負け、ハスカップハイを飲む。「ビタミン豊富」という文句につられ「おかわり」もしてみた。帰りの電車の中で頭がぐるぐるしてきたのは言うまでも無い。