13歳の夏に僕は生まれた

chelseagirl6132006-06-06


bunkamura LE CINEMA にて映画を見た。久々にイタリア映画。全く予備知識なしで急遽見ることになったのだが、タイトルから「ちょっぴり甘酸っぱい青春ストーリー」を想像した私がバカだった。ものすごくヘビーな内容で甘酸っぱいどころじゃなかった。

裕福な家庭に育ったサンドロは、13歳の夏のある日、クルージング中に誤ってヨットから転落してしまう。水泳が得意な彼は必死に持ちこたえていたが、遂に力尽き海中に没していく。それを救ったのは、何と密航船に乗った不法移民の兄妹であった。2人との出会いにより、サンドロはイタリア社会の現実を目の当たりにするのだった。


ほんと救われないなー。と言うのが、率直な感想。正直、イタリアにこんな移民問題があったなんてことも知らなかったので、衝撃は大きかった。かなり強引な展開だったけど、今までと全く違う世界を見た13歳の少年が生きることの難しさを感じ、成長していく様が凛々しかった。特に目の輝き方が変わってくるのが印象的だった。ラストのパニーニを買うシーンは「切ない」の一言であるが、全てを凝縮したいいエンディングだったと思う。


見るのに体力のいる映画だが、一見の価値はある。