ＳＨＩＮＪＯという男

会社の先輩とそのご家族と一緒に東京ドームで巨人×日ハム戦を観戦をした。現在、セパ両リーグ首位同士という好カード。試合は５−２で残念ながら巨人が負けてしまったが、センター寄りのライトスタンド（外野）で生ＳＨＩＮＪＯを見られたことは幸せだった。ドーム全体からかかる温かい声援に、彼がいかに人気者であるかということを見せつけられた。

ＳＨＩＮＪＯはいかなる時もカッコいい。特に感じたのは守備の時。捕球してから、投げるまでの一連の動作が流れるようで、投げた後も美しいポーズを保っている。また、守備につく時、ベンチへ帰る時もカッコ良く走る。時に両手を広げたり、チェンジになる際にとったボールをスタンドに投げ込む等のパフォーマンスをしながら、遠目でも真っ白く光る歯を笑顔からのぞかせて。全て意図的にやってるってことが、丸分かりなんだが、それがまたカッコいいから不思議だ。

で、たいていの人は彼の魅力にやられて、何か知らんが「ＳＨＩＮＪＯ！」と声をかけ、応援したくなるのだ（私もその一員）。そんな人に対しては敵味方構わず、惜しみなく笑顔を振りまき、手を振ったり、グローブで合図してくれたりする。彼はスポーツ選手であり、エンターテナーなんだなぁと思った。ある意味、とてもプロ意識が高い選手なのだろう。ただのナルシストなのか、生まれもったヒーロー気質なのか、その根本は紙一重だが、とにかく人をひき付ける力が凄まじいことには間違いない。引退前にこの勇姿、見れて良かった。

ちなみに、写真は９回裏、巨人の猛攻に日ハム内野陣がピッチャーに駆け寄っている間のＳＨＩＮＪＯ。グローブを頭に被り、我関せずのご様子。こんなお茶目な所もまたいいんだな。