カラフルメリィでオハヨ

chelseagirl6132006-04-29


下北沢、本多劇場にて。当日券を求めて、開演2時間前から並んだ。何とかパイプ椅子席をGET。座布団席じゃなくて本当に良かった。3時間の長丁場ですから・・・。

で、この芝居。並んででも見てよかったと思う。3回も再演されている理由がちょっとわかった気がした。

海に囲まれた病院からの荒唐無稽な脱走劇、人生の最期を迎えた老人と彼の家族のスケッチ、2つのドラマが重層的に絡みあいながらそっと生と死をみつめる。

とにかく、おじいちゃんの描かれ方が秀逸。演じる山崎一さんの演技力があってこそ成り立つんだろな。何しろ痴呆気味の老人ということで、滅茶苦茶な発言をするのだが、脈絡のないナンセンスな言葉を次々と自然に口にする芝居は名人芸。しかも、微妙に会話が成り立っていたり、前のシーンのリピートだったり、いちいちおもしろい。おそらく、ほとんどがケラリーノ・サンドロヴィッチ特有の言葉遊びの下に作られた台本どおりの発言なのだろうが、ホントすごい。ナイロンの役者さんはみんなお芝居が上手だけど、群を抜いてたと思う。今でも赤ふん一丁で疾走する勇姿が忘れられない。