早朝墓参り

chelseagirl6132006-03-21


5時起床。今日は家族4人でお墓参り。道が空いている、親戚の家に顔を出すのが面倒、1日を有効に使える等の理由から、我が家では数年前から「早朝システム」をとり入れている。この時間の高速なら運転できるだろうと、久々にハンドルを握ってみた。早朝のドライブは気持ちがいい。苦手な料金所も難なくクリア。若干危険な合流を2度程したが、まぁ無事に到着。なかなかやるじゃないか、私。


神奈川県の伊勢原にあるお寺に着いたのは7時過ぎ。車を降りると、鳥達のピヨピヨという囀りが聞こえ、沈丁花のいい香りがした。お寺の入口にある濃いピンク色の枝垂桜が美しかった。まだちょっと肌寒いが、逆に背筋がシャンと伸びていい。墓石に水をかけ、お花を替え、お線香を上げ、ご先祖様に手を合わせる。線香の匂いが妙に落ち着くこの時間。私はこの時間が結構好きだ。


何年か前の法事で住職がこんなことをおっしゃっていた。
「よく墓前で手を合わせ、お願い事をする人がいるが、それは間違いです。お墓は神社ではありません。お墓参りの意義は、ご先祖様に自分達の元気な姿を報告すること。と同時に健康で過ごせる事に感謝し、あの世で見守って下さる先祖に感謝することです。」と。


このお話を伺ってから、とても穏やかな気分でお墓参りが出来るようになった。心を落ち着かせて、あれこれ考えず、感謝する時間。日々の忙しさの中で忘れがちだが、すごく大切な時間だと思う。また、家族揃って出かけることも少ないこの頃、こうして家族全員が同じ目的をもって何かをする機会が与えられるという意味でもお彼岸ってよく出来たイベントだと思う。