かもめ食堂
ここ1年で見た映画の中で1番面白かった。ヘルシンキのゆったりと流れる時間を感じ、見終わった時にあったかい気持ちになれた。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、というキャストの魅力もさることながら、随所にマニアックな笑いが散りばめられ、派手な展開はないながらも、人々の表情が確実に変わっていくストーリー展開がいい。
夏のある日、サチエ(小林聡美)はヘルシンキに「かもめ食堂」をオープンさせる。見慣れない日本人女性が1人でやっているためか、くる日もくる日も誰も来ない日が続く。しかし、サチエは真面目にやっていればいつかお客さんはやってくると信じ、毎日食器をピカピカに磨いて待ち続ける。そんなある日、遂に初めてのお客さんがやってくる。ニャロメのTシャツを着た日本かぶれの彼はサチエに「ガッチャマン」の歌詞を教えてくれと頼む。
その日を境にちょっと変わった人達が吸い寄せられるように「かもめ食堂」にやってくるようになり・・・。
ちなみに私が見た日は月曜の昼間にも関わらず「立ち見」だった。シネスイッチ銀座の観客動員記録をどんどん塗り替えているらしい。この映画の出来なら確かに納得だ。