CHICAGO

日本でも映画がヒットしたことが記憶に新しいこのミュージカル。昨日のWICKEDとは全く毛色の違う舞台だった。セットは至ってシンプルでオーケストラがステージ中央の雛壇に構え、椅子やハシゴだけで場面を表現してく。役者の個性とダンスの迫力が勝負のこの舞台はパワフルで人間味に溢れていた。役者魂を見せつけられた感じ。
ただ、先に見た映画の印象が拭えず、キャラクター設定にギャップがあり若干残念であった。ヴェルマ・キャリーは落ちぶれながらも、プライドと品格のある女の人のイメージだったのだが、今日のヴェルマはちょっと品がなかったかな。終始おどけ過ぎ。あとロングラン作品の為、役者さんがややご高齢。一曲踊り終わると、しばらく肩で息をしている姿や背中の大きく開いたドレスの後姿は見ていて痛々しかった。それでもすごく堂々としていて、ハードなダンスをし、歌唱力も抜群であるのはトレーニングの賜物か。と、逆に感動したりもした。ともあれ、大好きなナンバーを生で聞け、躍動する筋肉の線が見える程の良席で本場のダンスを見れたことに感動。期間限定のHUEYLEWIS出演もラッキーだった。