しあわせの雨傘

あの名女優、カトリーヌ・ドヌーブ様のジャージ姿。しかも赤、3本線入り、ちょいダサ。「まさかっ」の広告写真につられ、早速新宿へ。


実は監督のフランソワ・オゾンも大好きなので、相当期待して見に行った訳だが、期待を裏切らない作品でした。


本当にオゾンは女性に対する視点が鋭い。そして最後には特別な美しいものとして輝かせてくれる。私が好きなのはそこだ。彼の作品では、女性のリアルな内面や覚醒、成長を描いていることが多いんだけど、今作ではより強くそれを感じた。コメディータッチな仕上がりで、おしつけがましくない程度にソフトにしている所もサスガです。


しかし「幸せの雨傘」て邦題がどうも…。
確かに傘工場の話だけど、このタイトルでドヌーブだと「シェルブールの雨傘」にかけて2匹目のドジョウを狙ったみたいでなんだかなぁ。
原題の”Potiche(壺)”の方がよっぱどいいのに。