ダ・ヴィンチに始まりダ・ヴィンチに終わる

ミラノは晴れていた。ひとまずセーフ。よかった。

そこで真っ先に向かったのはサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。のはずだった。が、歩いても歩いても着かない。あらっ?気が付けば、ドゥオーモが見えてきた。ヤバイ逆方向・・・。



「最後の晩餐」の見学は完全予約制。遅れたら、友人の予約が水の泡。慌ててタクシーをつかまえて、教会に駆け込んだ。


「最後の晩餐」、これは本当に見た方がいい。そう思った。まず壁に大きく描かれた絵の迫力に圧倒され、次に不思議な魅力に引き込まれた。15分という見学可能な時間があっという間に過ぎてしまった。とても面白い絵だった。


ある一瞬を描いた絵でありながら、永遠に変わらない何かを示しているようであり・・。皆が困惑する中で、ヨハネの表情だけがあまりに美しく、穏やかなのは何故だろう?とか。見れば見るほどハマっていった。レオナルド・ダ・ヴィンチって、やはり凄いわ。


思えばこの旅はダヴィンチ村からスタートし、ウッフィッツィ美術館で「受胎告知」に感動し、「最後の晩餐」に辿り着いた。彼の才能を存分に堪能できた旅だった。彼の目には一体何が見えていたんだろう。