増殖する巨大美術館 MET

chelseagirl6132006-01-08


今日は半日メトロポリタン美術館で過ごすことにした。♪タイムトラベルは楽しい メトロポリタンミュージアム♪と「みんなのうた」で大貫妙子が歌っていた、あのMETである。とにかくデカイ、広い。しかも、館内にあるものが皆美術品だからどこを見てよいのやらといった感じ。何となく廊下に並ぶ銅像が、ロダンの「考える人」であったり、中庭の壁にはめ込んであるのがティファニーのステンドグラスだったり。なんて素敵な所なんだろう。昔、教科書や美術館の画集で見た絵画の本物がゴロゴロあり、宝の山に感動しっぱなしである。特にピカソの若い頃(キュビスムのフォルムに移行する前)の作品が沢山あって新鮮であった。

MOMAもそうだったが、こちらの美術館は大抵の作品がガラスケースに入っておらず、柵やロープもない。好きなだけ近づいて、絵の具ののり具合や筆の跡を見ることができる。モネの絵画は淡い色使いだが実は絵の具はぼてっとのっているんだとか、クールベの女体の描き方が凄いエロいとか、ゴッホの筆の勢いは圧倒的とか、いろいろ感じることができて楽しかった。また、広い展示室には無造作にソファーや椅子が置かれていて、好きな絵の前でぼけっとすることができる。写真撮影や模写もOKで、小学生の子供達一行は先生に従って、床に座ってマネの絵を真似ていた。(←つまらない・・・。)こういう環境って素晴らしいと思う。日本の子供達にもゆっくりいい作品に触れ合える機会があればいいのに。

結局5時間以上居たのに全然時間が足りず、ヨーロッパと近代の絵画とエジプト美術、特別展のFraAngelico(フィレンツェの画家、宗教絵画が主)展の位しか見れなかった。更にこの美術館は拡大する予定らしく、工事中の箇所がいくつかあった。恐るべしMET。どこまでデカくなるんだろう。