銀盤の妖精

昨日フィギュアスケートのGPファイナルで浅田真央選手が圧倒的な強さで優勝した。今日はそのエキシビジョン。ジャンプの転倒はあったものの、類稀なるスタイルの良さと15歳とは思えないダンスのセンスに脱帽した。


手足が長いということは芸術系のスポーツ競技において、何にも変えがたいプラス要因であると思う。単純に見栄えがいいというだけでなく、表現できる空間が広くなることに付随して動きのバリエーションも増えるのだ。手足の短い私は、昔、ダンスを習っていたコーチに「腕は肩から、足は股からじゃない。背骨から生えてると思え。」と何度も言われた。要はちびっ子は手先足先だけ伸ばしてもたかがしれてるから、全身を使ってダイナミックに動けってこと。1cmでも手足を長く見せようと、本当に手とか足とか引っ張ったりして、あれこれ試行錯誤した。まぁ、こんな苦い経験をした人間には、恵まれた手足の長さという宝物は益々輝いて映るのだ。


ジャンプの技術はあっても、感情表現が上手くてパフォーマンス能力の高い外国人選手と並ぶと日本人選手は正直見劣りすると思う。しかし、真央ちゃんはそれを克服できる数少ない日本人の1人じゃないかと思った。


彼女にオリンピックの出場資格がないことは巷でもちょっとした騒ぎになっているようだ。ルールは守らなくてはならいないと思うが、日本スケート連盟の対応はお粗末すぎやしないか?頭の悪い一部の大人達によって、折角輝きだしたダイヤの原石を埋もれさせるようなことだけはしないで欲しいものだ。


今回のGPでの日本人選手の活躍を見ると、オリンピック最終選考となる全日本選手権が本当に楽しみだ。安藤美姫がCMをしている某菓子メーカーがスポンサーで、ドリカムのミニライブも予定されてるらしい。ちょっとミキティ贔屓な感は拭えないが、フィギュアスケートから今後も目が離せない。