おとなの会話

週末の職場では季節感のあるお花や植木を用意してくれていることがあるのだが、今週は「春の七草」が飾られていた。小さい頃「スズナスズシロ、セリ、ナズナ…」と覚えたのを、ちょっと懐かしく思い出したりした。
そこへやって来たわが社のVPに「秋の七草って知ってるかね?」と尋ねられた。


んっ?秋の七草?初耳である。
失礼ながら「ホントかね?」と心の中で疑ってみたところ、


「萩の花 尾花葛花 撫子の花  女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」


と詩を読みだしたVP。
ちょっと面白そうなことになってきたと、早速ネットで検索。
万葉集にある山上憶良の詩であることが分かった。


どうやら、春の七草は「七草がゆ」にして食べるなど、”食”を楽しむもので、秋の七草は花を”見る”ことを楽しむもののよう。
サスガ、教養のある方の話は奥が深いっす。いいお話を聞かせて頂きました。
いつも「ガハハ」と豪快に笑ってらっしゃるけど、繊細な面もあるのねぇ。
疑ってごめんなさい…。なんとも素敵な時間だった。


が、この後、衝撃的な事件が起き、一時騒然となった職場。
さっきの穏やかなひとコマは何だったんだろ…。